現場の最も目立つ玄関に『危険予知(KY)活動』の一貫としてKYシートを貼っている旭化成ホームズ株式会社の現場。
これを見ることによって、その日の作業や注意事項を明記し、現場監督の上野山さんはもちろん職人さんに注意喚起を促しているそうだ。さらに誰がどのような作業をしているかも確認している。「KY活動を始めたことで仕事への取り組みや危機感が高まりましたね。小さなことですが全工程ヘルメットを着用すること、足場で作業をする時は安全帯を使うことなど、徹底的に安全を意識するようになりました。」と、話してくれた。その一例として、取材時に訪れたお宅は仕上げの都合上、床に段差や隙間があるのだが、KYシートを目にすることによって脚立の脚が段差や隙間に入って転倒しないよう意識を高められるのだとか。
常に「お客様(施工主)の立場」という視点で作業に取り組むのも特徴。それは、「現場」ではなく、お客様の「大切な新居」という意識を持つことから始まっている。そんな考えを持つことで、床が完成した後は土足で入らないように心がけたり、煙草の吸い殻を捨てない、落ちた灰を踏まないといった丁寧な作業が当たり前になった様子。作業中も近隣住宅への配慮に気を配り「現場が長くなると慣れてしまいがちですが、安全とマナーを守るよう職人さんに声を掛けるようにしています。
その誠意は取材スタッフに向けられた職人さんの「おはようございます!」という気持ちの良い挨拶からも十分に感じられた。